器質性便秘診断。詳しい症状とどうすればいいか 

前回は、機能性便秘について書きました。
詳しい説明に入るまえに、便秘は種類があり原因もそれぞれに違うこと、そして、内臓疾患が引き起こす「器質性便秘」、そして生活習慣が原因となる「機能性便秘」の2つに大別できるとお話しました。

あれからさらに調べてみたところ、どちらも便秘という症状に変わりはありませんが、原因が大きくことなり、それに伴って危険度にも大きな差が出てくるらしいということが分かりました。詳しく解説させてもらいます。

手っ取り早く便秘解消日記については、便秘の危険度”大・中・小”が分かってから読んでもらえたらなって思います。

@器質性便秘はどんな便秘か

簡単に言うと「器質性便秘」は、大腸に〈ある何らかの原因〉によって、便が通りにくい状態ができ、便秘を起こすことです。良く分かりにくいですよね…実は私も原因と症状の両方を見ていって、やっと理解しました。それでは、詳しくお話していきます。

器質性便秘の2つの原因

先天性器質性便秘

生まれもっての腸の長さや形状が原因で便秘が起こる場合は、先天性器質性便秘。生まれつき腸が長いと、その分排便も大変になるので、便が腸に溜まりやすいと言われています。

〈病症〉先天的大腸過長症、先天性巨大結腸症、S字結腸過長症など、

後天性器質性便秘

腸周辺に腫瘍などができ、便の通り道を塞いでしまうことで起こる便秘です。

〈病症〉大腸がんやポリープ、子宮筋腫、卵巣のう腫、手術後の腸の癒着など、

機能性便秘との大きな違いは?

器質性便秘と機能性便秘、排便の苦しさや痛さなどに違いはなさそうです… となると、その違いとは「差し迫った危険度」と言えるのではないでしょうか。ストレスや生活習慣が原因で起こる機能性便秘も、そのまま放置しておけば最悪の場合大腸がんなどの大病を引き起こすと言われています。

でも1ヶ月や 2ヶ月の短期間で急に大腸がんになる……ということは考えにくいので、やはり便秘が原因で発病するのであれば、数年という単位が必要だそうです。

これに対して器質性便秘は、既にできている病変が原因で起こる便秘です。つまり、便秘は病気のサインとして現れているのです。

かなり大きな違いがありますよね。
でも共通しているのは、便秘を軽く見てはいけない…ということ。これに気がついたのは運が良かった!便をキチンと観察することで健康を維持していいけるってことです。

器質性便秘の症状とは?

器質性便秘は「この頃便秘なんだよね~……野菜や果物あまり食べてなかったっけ?」と軽く考えられる程度の便秘症状ではなく、便秘に加えて次のような、明らかに異常があると感じられる症状が現れる場合が多いようです。

  • 吐き気、嘔吐
  • 激しい下腹部痛
  • 発熱
  • 血便や便に粘液が混ざる
  • 便の形がいびつになっている
  • 心当たりのない体重の減少
  • 2週間以上の便秘
  • 上記いずれかの症状を伴う突然の便秘

血便に関しては、色に注意です!
まっ赤な鮮血は排便時に肛門にできた傷からの出血なので心配ないようですが、小豆色や赤黒いような色の場合は要注意。腸の上部からの病的な出血の可能性大です。

器質性便秘の要因となる病気の種類とは?

便秘だから腸の病気が要因、とばかりは言えないようです。

大腸がん(直腸がん)

大腸がんは日本女性の死因第1位、男性においても第2位なんですね。日本では肉食メイン、西洋の食生活が増えて来たのと比例して大腸がん罹患率/死亡率が増えてきたそうですね。

それに大腸がんは発見が最も難しいがんとも言われていて、早期では自覚症状はまったくないそうです。進行性大腸がんで、環周度(がんの大きさ)が1/2をこえて、やっと便秘の症状が出てくる「場合もある」という位、症状がでないらしいです…… 「おかしいな」と自覚症状を感じる前、健康診断などで発見するしか早期発見方法はなさそうですね。

ちなみに大腸がんの危険因子とは:

  • 近親者に大腸がん罹患者がいる
  • 癌の既往歴(特に女性の場合、卵巣がん、子宮がん、乳がんの罹患歴があると大腸がんへの進行リスクがあがる)
  • 肥満
  • 飲酒、喫煙
  • 食事バランス

慢性腹膜炎

慢性腹膜炎とは結核や大腸がんなどによって引き起こされる病気です。
結核菌が原因の場合は微熱や食欲不振、全身の倦怠感などの全身症状にと一緒に軽い腹痛が続くものの、便秘が見られる事はないようです。

それに対して大腸がんなどの悪性腫瘍が腹膜に転移して起こる腹膜炎は、便秘や嘔吐、吐き気があったり、腹水がたまったりすると言われています。

炎症性腸疾患 (潰瘍性大腸炎、クローン病)

炎症性腸疾患とは、おもに大腸粘膜に潰瘍やびらんができる非特異性炎症性疾患です。現在もまだ発病原因は明らかではなく、難病指定を受けている病気のようです。

初期症状としては下痢、そして血や粘液の混ざった便があり、だんだんと下痢と便秘を繰り返すようになります。そして重症化してくると発熱や体重の減少や腹痛などが現れてくると言われています。

腸閉塞

腸閉塞(イレウス)は腸管が塞がってしまう病気です。簡単に言えば腸管が「通行止め」になってしまい、便が肛門まで辿り着けずに腸の中で大渋滞となってしまうのです。すると当然便秘、腹痛、膨満感、吐き気、嘔吐などが現れます。

症状が現れ始めると、一気に重篤化することもあり命に関わる場合もあるそうなので、便秘に加えて突然の腹痛や吐き気が起こった場合には、すぐに病院で診察を受けましょう。

腸捻転

腸捻転は腸閉塞の一種で、言葉通り「腸がねじれてしまっている状態」。腸がねじれて詰まりがひどくなると、血行障害を起こして細胞が壊死、腸が腐ってしまい最悪の場合には死に至ることも……!腸捻転は急激に発症しますが腸閉塞と同様、便秘を伴う強い腹痛や吐き気、嘔吐が発症のサインとなるそうです。

子宮筋腫

子宮筋腫は子宮内にできる良性の筋腫です。これが便秘を引き起こしている場合もあるのですが、子宮筋腫によって便秘が起こるのは物理的なことと言えるように思います。

もともと体内に存在しない筋腫が大きくなるに従って(場合によっては握りこぶし程の大きさにも!)他の臓器を圧迫するんです。子宮の近くにある大腸はこの影響を受けやすく、大きくなってきた筋腫にグイグイと押され、細くなっていきます。すると当然、腸管が狭くなり便通が悪くなるのです。

便秘になる心当たりは何もないのに便秘が続く、更には鋭い痛みをおなかに感じる……そんなときには子宮筋腫も疑ってみた方がいいかもしれませんね。

器質性便秘診断。詳しい症状とどうすればいいか まとめ

器質性便秘は機能性便秘以上に危険な便秘ですね。
便秘、ベンピ~、なんて軽く思っていましたけど、大病の症状のひとつとも言えるようです。

規則正しい生活を送り、食事にも気を使っていて適度な運動も心がけているのに便秘が続く……
もしかしたら便秘以上の病気が隠れているかもしれません。

これからは職場での健康診断以外にも、人間ドックも必要かな、なんて考えました。皆さんも、アレ?っと気になったら、そんなときには迷わず病院へ行きましょう!

私も何回か病院に助けてもらいましたよ。異常がない方に限って、便秘に効く方法をまとめました。こちらからどうぞ。

 

>>1週間、朝ウォーキングで便秘が解消するか試してみた

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