浣腸のメリット・デメリット。どんな方に適しているか  

浣腸を使ったことのある人って、どのくらいいるのでしょうか?いわゆるイチジク浣腸とか言われているものもありますね。小さい頃に母親にされた記憶はあるものの、大人になってからの経験は全くありませんでした。

便秘との付き合いも長くなり、スッキリしたいと思う反面、やはり抵抗があって試したことがなかったんです。でも、いつもよりお腹の張った感じが強く、痛みもあって不安になったので、以前掛かった病院に行ってきました。

そこで、なんと!物心ついてからは初めての浣腸をされることとなりました。母親ならともかく、病院の看護師さんに恥ずかしい部分をさらけ出させてもらいました。浣腸の処方も受けました。

今回は、私が病院で指導していただいた浣腸のやり方や注意点、実際に浣腸中毒になっちゃっての結末などをお伝えしたいと思います。

浣腸とはどんなものなのか。

「浣腸」とは、言わずと知れた便を出すお薬です。有名ながらも手を出すのには抵抗があり、何とも謎に包まれた存在とも言えそうです。私も病院で浣腸の施術を受けるまでは、一般人は手出ししちゃいけない!てかどこに売ってるの?ってイメージがありました。不思議なことだらけです。

病院へ行く前に調べたことや、病院で教えてもらったことなどを併せてお話していきます。ちょっと、遠い存在である浣腸について理解を深めてみましょう。

浣腸とは

「浣腸」とは、直腸に直接薬剤を注入して、腸の動きを促して便を出させるものです。直腸内がヌルヌルなると滑りが良くなって、便が出やすくなります。浣腸に使われる薬剤には、主に“グリセリン”という化粧品にも使われるものが入っています。

即効性がある

浣腸は、便通改善の飲み薬やサプリメントとは違って、即効性があります。「5分から10分で効果が現れる」ので、すぐに出したいときなどに使えます。

時間をかけてじっくり便秘と向き合いたい方はこちらの記事を参考になさってください。

浣腸の挿入・注入方法は

まず、使用前の準備です。容器に入ったままの浣腸液を、体温程度のお湯に入れて温めます。温まったら、浣腸の細い挿入口を肛門から挿入して、薬剤を直腸の中に注入します。

病院でやってもらうのは、挿入部分が10センチ以上あるのですが、イチジク浣腸はもっと短いです。市販だと6センチ以内と決められているからだそうです。

挿入体勢のポイント

注入時の体勢にもポイントがあります。腸の構造上「身体の左側を下にして横になり挿入・注入したほうがより効果を得られやすいという指導をうけました。

左側を下にして横になることで、S上結腸が下側になり浣腸液がより奥のほうまでいきわたりやすくなるのが理由らしいです。

姿勢の注意点

挿入の際に腰を丸めてしまうと、浣腸の挿入口と腸がこすれて傷がつく可能性があり、最悪の場合は腸を穿孔(突き破る!)こともあるとのことで、背筋は曲げないことが重要なポイントです。私猫背なので、気を付けてました。

浣腸のタイミング

入院中の患者さんには3日間お通じがなければ浣腸をして、排便を促しているということでした。3日以上になると便が硬くなって浣腸の効果を得にくくなるそうです。

浣腸が使えない場合の処置

浣腸の効果を得られなくなった場合の処置として、病院では「摘便(てきべん)」を行います。肛門付近でカチカチに固まった便を、手袋を付けた手や耳かきに似た器具で、ほじくり出すのです。

救急に多い摘便患者

滑りをよくするための潤滑剤はつけますが、なかなか原始的な方法ですよね。自分でもできそうですが、内臓に手を入れるわけですから、病院でやったほうが良いと思います。お年寄りの多い地域だと、毎晩救急に摘便対象者が運ばれてくるそうですよ。

便秘のサイン早いうちからキャッチ

年齢が上がると、自分の便秘のサインにも気付けなくなってしまいますよね。若いうちから、正しい便通を確保しておかなきゃなあって、この話を聞いて思いました。

ちなみに、摘便は処置室で行われるので、結構なニオイがするとか。そんな時は、ファブリーズを部屋中に吹きかけてニオイを消すそうです。ファブリーズってすごいよなあって先生が言っていました(笑)

便秘で病院送りを避けたい方は、こちらに解決のヒントがあると思います。

浣腸のメリット・デメリット

「浣腸」で便秘を即効で改善できるのであれば、飲むタイプの便秘薬やサプリメントなんて必要なさそうですよね。でも浣腸は比較的「最後の手段」的なイメージがありませんか?

浣腸の効果や使用方法、実際自分でやって感じたこと、病院で指導してもらったことなどから、メリットとデメリットという形でまとめてみました。読んでいる皆さんには、自分に合う合わないの目安になるのではないかと思います。

浣腸のメリットは

浣腸中毒者(←昔の私)も存在するほどの、浣腸のメリットです。

:3日くらいの便秘に効く

3日程度の便秘で、便が下がっているだろうに出てこない状態が、最も効きやすいそうです。3日以上の便秘ともなると、便が硬くなってきてしまい、腸の蠕動運動を呼び起こそうがヌルヌルを入れようが、腸の動くすき間さえなくなっちゃうんだそうです。

:即効性がある

なんといっても即効性であることですね。今すぐスッキリさせたいって時に、持って来いです。浣腸は「5分~で便通あり」といわれています。服用タイプのお薬は効果が出るまでに約一晩かかり、サプリメントになると腸内細菌が増えるのを数日待つことになりますもんね。

:出るタイミングを予測できる

即効性があるからこそ、お通じを出したいタイミングで使えます。内服の下剤だと、その効き目がいつ現れるのか予測しにくく、仕事中などの「もよおして欲しくない時」に効果が出てくることもあります。

絶対に失敗したくないイベントに臨むときに使えます。

浣腸のデメリットは

メリットだけを見れば、使い勝手の良さそうな浣腸ですが、実はデメリットの方がいっぱいあります。

:腸を傷つける可能性も

腸の内部は柔らかくて繊細です。内臓そのものですからね。腸に突き刺す角度や深さなどによっては腸を傷つける可能性があるそうです。実際に腸穿孔を起こしてしまった事例もあるらしく、怖いですよね。

こういう説明を受けると、自分でやるのは怖くなります。穿孔防止で市販のチューブの長さは決まっていますけど、絶対破けないってわけじゃありませんもんね。

全然な便秘対策をお探しの方は、こちらの記事を参考になさってください。

:急な便意

便意が急にくるので、トイレが空いてなければ悲惨です。想像もしたくありません。浣腸前にはトイレの確保がマスト!ですね。

:連用・常用はNG

浣腸を頻繁に使うと腸が反応しにくくなって効果が得られなくなってくるそうです。私も体験しました。

:羞恥心や違和感が伴う

自ら下半身を出して浣腸を挿入する… これが恥ずかしくないわけがありません。誰も見ていないとはいえやはり気が引けます。慣れたら何てことありませんが、最初は私にだって恥じらいはありました。また、挿入には痛みはありませんが違和感があります。

:効果が絶対ではない

浣腸は、浣腸液が直腸やS上結腸程度までしか届かないので、浣腸駅が届いた範囲のお通じにしか効果がないということでした。「お通じが出そうで出ない」というときに有効ということでした。

:血圧の変動の可能性

浣腸液と体温の温度差が大きすぎると、薬剤を注入した時に腸を走っている血管に影響が出るそうです。

浣腸液の温度が高すぎると血管が拡張して血圧が下がり、浣腸液の温度が低ければ血管は収縮して血圧が高くなります。急な血圧の変動で、血管が破れたり意識がもうろうとしたりするリスクもあるそうです。

また、溜まりすぎていた便が一気に出ることで、腸の圧迫が急激に下がり血圧が低下することもあるそうです。

浣腸を使っての排便後は、血圧の低下で気分が悪くなることもあります。そんなときにすぐ立ち上がると余計に血圧を下げることになってしまうので、しばらくトイレに座っておくほうがいいそうです。やるなら余裕をもってやってください。

:痔があると使えない

浣腸を挿入するときに痔核や内痔を傷つけることがあるそうなので、痔があると使用できないそうです。

:頑固な便秘では使わないほうが吉

あまりに硬いお通じが溜まっているときにはNG。この状態で使用すると、腸の動きだけが活発になりながら、排便できないために腹を強く起こすことがあるそうです。救急にいらっしゃる摘便患者は、まさにこれですね。

便は腸に滞在する期間が長いほど水分が抜けて硬くなっていくのでできるだけ早めに使用するほうが良さそうです。メリットでも書きましたが3日が目安ですね。それを過ぎたら、摘便GOですね。

浣腸より手っ取り早い!?便秘対策を探している方はこちらを参考になさってください。

浣腸を使ってみた。

せっかくですので、私の体験も書いておきますね。

病院での浣腸

まず病院では、看護師さんに浣腸をしてもらいました。その時に、先にお話しした内容の説明と指導を受けました。

病院で浣腸してもらったときは、5分も我慢できなかったのですが、しっかりしたお通じがありました。デメリットのようなことは一切起こりませんでした。すっきりしてお腹の痛みも治まりました。

自分での浣腸

病院での浣腸に、すっかり感動してしまった私。劇的に腹痛が治ったものですから、自分でもせっせと買って、浣腸を続けることにしました。私が買ったのは、ドラッグストアで売っている30g・10個入り浣腸です。食べた記憶ならありますが、出した記憶があんまりない私、ドッカーンと入れました。

待ち時間を耐えるコツ

薬剤を入れてから、しっかり待たないと効果は薄れるってことだったので、私は我慢しましたよ。いつこぼれるか分からないので、便器に座ったまま。本を読んだりスマホいじったりして意識をずらせば、意外と耐えられますよ。

固いコロコロ便も出す

そうして出たブツに大興奮。自力では出せなかったであろう、コロコロしたウサギみたいな便が出てきました。たぶん、だいぶ水分抜けてたんで「摘便」の一歩手前でしたね。この危機を救ってくれた浣腸を、しっかり信頼してしまった私。毎日浣腸することにしました。

効かなくなった?

最初は我慢も出来たし、何かしら結果を出してくれていた浣腸でした。しかし、二週間繰り返した頃でしょうか。なぜか10分待つってことも、私にはできなくなってきたんです。結果も、さっき入れたばかりの薬剤としか考えられない透明な液が出てくるだけ。

どうやら、浣腸の刺激に慣れて、効果が出なくなっちゃったんですね。

ようやく、私は浣腸の本当の使い方を知ったんです。便意があって出ないときに、早めに使うことが正解!毎日使うと効かなくなる!

デメリットが多い浣腸を使わずに便秘を終わらせたい方は、こちらを参考になさってください。

@まとめ

看護師さんの説明のように、使うタイミングを間違わなければ、大いに役立つ浣腸だってわかってもらえましたでしょうか。くれぐれも、私のように浣腸で出す快感に溺れて、本来の腸の動きを無視しないでくださいね。

あくまで浣腸は、つっついて刺激を与えるもの。本当の便秘解消にはなっていないのでね。たぶん皆さんが目指すべきは、浣腸名人じゃなくて快腸スペシャリストです。

私が浣腸を使わず快腸になった理由はこちらをご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です